◾️ちんちろりん。
絵本に出てくるオバケ「ちんちろりん」。
本当は「ちんころりん」だけど福との通称は「ちんちろりん」。
目が一つで口が二つある、ちょっと不気味なちんちろりんが福は苦手だった。
寝る前にちんちろりんの本を読もうとすると「ちんちろりんはやめて」とよく断られていた。
だから福が言うことをきかない時は「あ!ちんちろりん来るよ!」と鬼さん的扱いでよく使っていた。
ある時、福が拾ってきてた梅を捨ててしまったら「ふくちゃんの梅がなーーーーい!」と泣き叫んで止まらない…
母「あ、それ、ちんちろりんが持っていちゃったよ」
福「(ピタッと泣き止む)…なんで?」
母「ずっと置いてあったから、いらなくなったと思ったみたいだよ」
福「ふくちゃん、まだつかっとったよ」
母「そっか、じゃあ、ちんちろりんに言っておくね。《ちんちろりーーーん!ふくちゃんの梅、返してねーーー!》わかったよーだって」
福「ちんちろりん、かえしてくれる?」
母「うん、わかったよって。よかったね」
福「ちんちろりん、ふくちゃんのうめ欲しかったの?」
母「そうみたい」
福「じゃあ、ちんちろりんにあげる」
後日、梅サイズの玉ねぎをちんちろりんからのお礼と言って福に渡したら「うめじゃないやん!ちんちろりん、まちがえとるね!キャハハハー!」と大喜び。
その日から、ちんちろりんの話をよくするようになった。
この前は保育園で作った福お手製の絵本を持って帰ってきて「これ、ちんちろりんにあげる」と、玄関に置いていた。
その絵本のお礼に、ちんちろりんからのお手紙をテーブルに置いておいみた。
すると保育園から帰ってきて手紙を見つけて大興奮。「ちんちろりん、字、かけるんだね!」って。笑
そして、またそのお礼のお礼にと、福も手紙を書いていた。
怖かったちんちろりんとお友達になれて嬉しそう。
◇ただいま4歳8ヶ月